元祖ぱずる屋さん|物語その2|オリジナルジグソーパズル商売の原点
2022/12/23
【元祖ぱずる屋さん物語その2】
ジグソーパズル製造機を販売している社長さんのところから、勝手に持ってきた製造メーカーの住所。それをもとにして、メーカーになんとか作ってくれないかと頼み込む自分。
その日の夜は、なんだか眠りにつけなくて。
どうしてなんだろう。
でもよく考えてみたら、相手の情報を盗み、安くなるからと言って製造メーカーに電話する。
明らかに商売の道に外れている。
だから気分が悪かったのだ。
そのことに気づいたら、次の日は清々しい気持ちでいっぱいに。
すぐに機械販売の社長さんに電話。
「ジグソーパズル製造機を買いたいと思いますので、早速契約に行きたいと思います。今日、伺いたいんですけど大丈夫ですか。」
「はい、お待ちしております」
そして契約の場に。
販売会社の社長曰く
「高橋さん、370万するんですけど50万円ほどまけましょうか。」
「ありがたい、話けど一切まけないでください。370万円で購入しますので。」
そうして商談が成立しました。
実は、この時の一連の出来事が今の商売の原点になっています。
絶対に人や会社を飛ばして商売をしない。ちゃんど、筋を通す。です。
よく相談にみえられます。「この商品を頼まれたんですけど、どうにかなりません」
その時に、いつも尋ねることが「おたくは、この商品が売れたら利益がありますか。もしなかったらお手伝いはできません」と。「それから、おたくからこの情報を聴いたから、私はおたくを抜きにして商売はしません」と。
「損得の前に善悪」こんなことを学ばせて頂きました。
後日談がありまして、「高橋さん、製造するにはパズルの台紙がひつようです。台紙が300枚ありますので、プレゼントしますね。」と大きな贈り物を頂きました。
ひとりで、製造していて大量生産の注文を受けたときに、販売会社の社長が、「高橋さん手間賃1枚当たり50円でいいので手伝ってあげますよ」
あの時に、50万円の値引きを受けていたら、こんな恩恵はなかっただろうと、30年前の出来事をかみしめています。
※元祖ぱずる屋さん物語は、不定期に時々書いていきたいと思います。
写真の説明:モータむき出しの30年前の「オリジナルジグソーパズル製造機」です。今でも現役で頑張っています。 それから、最近購入した「UVインクジェット印刷機」です。大型のジグソーパズルや枠型のジグソーパズルを格安にて製造できるようになりました。
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元祖ぱずる屋さん
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