松下幸之助｜いつまでも覚えておられた饅頭屋さんの話。商売冥利とは！！

弊社が、もう30年近くお世話になっている方がおられます。元松下電器産業株式会社 人材開発センター 営業研修所所長の中村隆俊氏です。中村氏は、故松下幸之助氏に大変可愛がられた方で、私たちに幸之助氏の生の声を伝えてくださります。いまからお伝えする話は、中村隆俊氏からも伺いましたし、松下幸之助氏の本にも載っています。（※一部　差別用語がありますが、正しく伝えるためにそのまま使わせて頂きました）

※写真は中村隆俊氏　紹介と写真引用はこちらから

 

幸之助氏がほかの人から聴いて、生涯忘れることができなかったというお話です。

 

ある町に有名な饅頭屋さんがありました。

そこに一人の乞食が饅頭を買いに来ました。

身なりはみすぼらしいし、いつものお客さんとは違う。大丈夫だろうかという気持ちが働き、

お店の小僧さんは饅頭を渡すのを躊躇しました。

 

そこに、ご主人様が奥からやってきて、小僧さんが渡そうとした饅頭を取り上げて

ご主人様が自ら、乞食に饅頭を渡して、お金を受け取り「ありがとうございます」と言われて、

深々と頭を下げられたそうです。

 

【松下幸之助創業者の著書「商売心得帖」の一節より】

小僧さんはご主人に尋ねました。

「いつもお客様にお菓子を渡すのはたいてい私（小僧さん）でした。
　なぜあの乞食にご主人自ら渡されたのですか？」
ご主人は答えました。
「いつもうちの店をひいきにして下さるお客様はみなお金のある立派な人や
　だからうちに来られても不思議はない。　
　だがあの人は、いっぺんこのうちのまんじゅうを食うてみたいということで
　自分の持っている一銭か二銭のいわばなけなしの全財産をはたいて買うて下さった。
　こんなありがたいことはないではないか。
　これが商売冥利というものなのだ。」

 

※弊社はオリジナルのジグソーパズル屋です。あのお店から一度で良いから買ってみたいと

言われるようなお店を目指して、精進していきたいものです。

これからも元祖ぱずる屋さんをよろしくお願いいたします。